カット野菜を使用し調理時間が短くなったことで、食育と子ども達に関わる時間が確保できるようになりました
取材をした園/ぶれあ保育園中原第二(baby's fun!の委託運営)
(定員30名 神奈川県 認可保育園)
HP:https://kidsblea.jp/musashi-daini/
baby's fun!の利用方法:献立Labo、冷蔵のミールキット、食育コンテンツ、セミナー
・現在の運営方法を教えてください。
園児21名分、職員3〜8名分を1人で調理しています。毎日8時30分〜17時30分まで勤務し、提供時間に十分間に合っています。
・カット野菜にしてよかった点を教えてください。
以前働いていた保育園では、野菜の下処理を行っていたためとても時間がかかっていました。そのため、切り物が終わらないという焦りから、怪我が多くなっていました。
今はカット野菜なので、その心配がなく焦らず作業ができています。特に、薄く切る作業などは、怪我をするリスクが高くなりますが、子どもに合わせたカットサイズになっているため、安心して使用ができます。その他、ビニール手袋を間違えて切ってしまって異物混入になるリスクも無くなりました。
切り物の時間がない分、子どもたちの嗜好に合わせた味付けを考えられたり、より細かいことに注意して調理ができています。
・1日のタイムスケジュールを教えてください。
調理は、汁物、副菜、主菜、果物の順で作っています。汁物は汁しか飲まない子がいるので、少しでも具が食べられるように、野菜の煮込む時間を長くし柔らかくして野菜に出汁の味が染み込むように工夫しています。
副菜を作る際は、主菜が揚げ物・行事食などの時間がかかるメニュー時は、同時進行で調理をします。逆に調理工程が少ない主菜は、提供時間を考慮して早く作り終わらないように調整しています。基本的には、お昼の調理時間は1時間ほどです。
おやつは「ひじきおにぎり」などが人気です。
生の野菜を使用するおにぎりなどの時は、味も染み込み柔らかくなるので、お米と野菜を一緒に炊くように工夫をしています。
調理をする際は、献立Laboからダウンロードした調理用レシピを見てレシピ通りに作っています。内容がしっかり書いてあるので、とても助かっています。その日のメニュー内容を確認して、提供時間に間に合うように、調理の開始時間を調整しています。
・baby’s fun!の交流会/セミナーに参加して印象に残っていることや、オンライン食育に参加してみていかがでしょうか。
以前働いていた時は、毎日の作業をこなすことが精一杯でしたが、改めて保育園の栄養士としての知識を、セミナー/交流会で学ぶことができています。
献立作成についてのセミナー/交流会では、乾物メニューのレパートリーについて質問があり、切り干し大根を焼きそば風にして提供している、という意見を聞き、自分の保育園でも提供してみたいと思いました。
自分が聞きたいことだけでなく、交流会では他の保育園が疑問に思っていることについても聞けるので、新しいことを学ぶことができてとても嬉しいです。
オンライン食育は「橋本さんの鯛」の回に参加したのですが、子どももすごく盛り上がっていて、普段、内臓や心臓など魚の中身まで見ることはないので、私たちもすごく勉強になりました。さばく姿も怖がることなく、思ったことを声に出して反応していたので、大人が感覚でわかることも、子どもたちは知らなかったり、当たり前じゃないこともあると思いました。
オンライン食育後は、何気なく食べている魚への意識が変わったと感じました。鯛の塩釜焼きができる食育がセットでついてきたので、子ども達と一緒に片栗粉と塩をに混ぜて、鯛の上に乗せて塩釜焼きを作りました。綺麗に完食してくれて、たくさん「ありがとう」と言われ、参加してよかったと心から思いました。
・食Labo(食育コンテンツ)を使用していますか。
食Laboの内容はよくみていて、使えるものがある時は使用しています。食育を行った際に、いただきますの挨拶の紙芝居を使用しました。他にもクッキング保育の「お出汁の飲み比べ」があり、面白いと思いました。イラストも可愛くてわかりやすいので、子どもたちも興味を持って見てくれています。これからの食育の参考や、資料としても利用したいと思います。
クッキング保育も簡単なものですが行っています。最近では、食パンの上にケチャップ、ピーマン、チーズを乗せて、自分たちでピザトーストを作っておやつで提供をしました。2歳〜5歳ではおにぎり作りを行いました。普段食が細い子も自分で作ったものはよく食べてくれました。今後は、3色食品群についての遊びや食Laboにある「お誕生日のランチョンマット」も使ってみたいと思います。普段の食事の中にも、食事に興味を持ってもらえるような工夫ができたらと思っています。調理1人でもこんなに食育を行えたり、次にやりたいことを考える余裕もあるのは嬉しく思います。
・今度どのような給食運営、食育をしていきたいか。
カット野菜を使用して調理時間が短くなり、調理後に食べている様子を見に行く時間が十分に取れています。子ども達と関わる時間が多くなったので、作っている人を認識して食べてくれるようになりました。子ども達が私の名前を覚えてくれているので、私も1人1人ちゃんと覚えたいと思っています。
今まで勤めていた園では、日々の業務に必死であまり食育ができていなかったので、こんなにたくさん食育が行えるのがとても嬉しく思います。保育園での時間をより楽しく過ごせるように、食育を通して子ども達がいろんなことに興味を持ってらえるようサポートできたらと思っています。
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取材協力ありがとうございました。baby’s fun!の食材キットにより、子ども達と関わる時間や食育をする時間が多くなったとのことで、弊社としても大変嬉しく思います。私達も、ぶれあ保育園中原第二園様により良いサービスを提供できるよう努めさせていただきます。