セミナー&交流会実施レポート「好き嫌いの克服事例」
baby's fun!では毎月、給食運営に関わるテーマでセミナー&交流会開催しています。
今回は、「好き嫌いの克服事例について」を全国の保育園栄養士向けにお話させていただきました!
秋ごろから調理保育も増え、子ども達が食に興味を持つきっかけ作りが多くなってくるかなと思います。
子ども達が食事の幅を広げられるよう、好き嫌いについてのお話をさせていただきました。
ご参加いただいた保育園様、ありがとうございました!
●開催日:9月13日(水)13時〜14時、15時〜16時
●開催場所:オンライン(zoom)
●参加人数:16園
セミナーでは、baby's fun!の管理栄養士から
・好き嫌いと偏食の違い
・好き嫌いがおこる原因
・好き嫌いがなくなるきっかけ作り
・献立や食育でとりいれられること
などについてお話しさせていただきました。
交流会では、各園様からいただいた好き嫌いについての質問を他の園様にお伺いし、こういうときどうしてる?の疑問を解決する時間として、参加してくださった園様同士でお話しました。
交流会でお話した内容をまとめましたので、参考になれば嬉しいです。
好き嫌いに関する園での工夫
(調理)
・苦みの強い野菜などは小さく切り、少し長めに加熱する。
・甘めに味付けしたり、だしの旨味を活かした味付けにしている。
・人参や大根を星型やハート型、りんごはうさぎ、バナナをイルカなど切り抜いてかわいく親しみが持てるようにしている
・パンにはさまった野菜が苦手な子どもに対して、バラバラにして提供していた
・子どもの好きな食材を多く出したい気持ちもあるが、いろいろな食材を体験してもらいたいので食べがよくなかったとしても新しい食材を色々ためしている
(食育)
・クッキング保育を積極的に取り入れる
例えば、とうもろこしの皮むきなど食材に親しみをもたせる
ピーマンなどの夏野菜を美味しく食べるために夏野菜ピザ作りをした
・野菜に対して親しみを覚えられるよう野菜が出てくる絵本の読み聞かせをする
・食事の大切さや栄養についてのお話をする
(声かけ)
・苦手なものを一口でも食べれるよう「一口チャレンジ」と言って、食べれたらハイタッチしたり、好きなものをおかわりできるようにしている。
・○○ちゃんの大きな口がみたいなと言って食べるよう声かけをしてしる
・三色栄養でバランス良く食べることを伝える
・調理員が各クラスに行き、食材の断面のことや種が入っていたんだよなど話してみる
・こまめにクラスをまわり、さっきより減ってるね!頑張ったね!と褒める声掛けしている
交流会の中ででた質問
食べ物の見た目で食べれない子どもが多くいる。食わず嫌いの子どもに新しい食べ物を一口でも食べれるようにするにはどうすればいいのか。
・温野菜のままだと食べてくれないので、子どもたちの目の前でドレッシングをかけてもらう→残食が減った
・ピーマンは肉詰めにしたら食べてくれる子が多かった!野菜をお肉と一緒に出すようにしている
・小さく切って、見た目で苦手意識を持たないようにする
食が細い子への対応で何かいい方法ありますか?
・配膳する時に、その子にどのくらい食べられるのかを聞いてみる。
まずは「食べ切った」感覚を最初につけてもらうようにする
口に入れたものを出してしまう子や苦手な食材だとみるだけで食べない子への声掛けはどうしてますか?
・無理やりは食べさせないけど、一口だけ食べてみようかと声かけしている
・この食材は〇〇ちゃんに食べてくれるために大きく育ったんだよ
・この野菜には種があるんだよ。魚を食べたら筋肉モリモリになるよ。など食材についての小話をする
・食材の味を教えてと聞いてみる
参加者の感想
・様々な保育園での対応が聞けてとても参考になった。
・具体的な事例を聞けてよかった。資料があり職員に共有しやすい。
・他園でのやり方や進め方を聞けた為、大変満足でした。
◆今後の交流会・研修会の予定◆
毎月 、第1水曜日の13時〜14時 or 15時〜16時に開催しております。
10月4日(水) 外国人向け給食提供について
11月1日(水) 月齢別クッキング保育について
12月6日(水) 食育年間計画について
他園と交流できる場を作っていきたいと思っておりますので、ご参加お待ちしております!
皆様とお会いできることを楽しみにしております。
引き続き、baby's fun!をよろしくお願いいたします。