三重県の鯛の養殖業者さんと保育園の園児をオンラインでつなぎ、命をいただく大切さを学ぶオンライン食育を開催しました
5月29日(水)、30日(木)に~第1回オンライン食育イベント「橋本さんの鯛」~を開催しました。
今回、三重県南伊勢町で鯛の養殖を営んでいる橋本さんと18園の園児たちをオンラインで繋ぎ、橋本さんから直接鯛をどのように育てているのか、生きた鯛を捌いていただき命をいただく大切さを園児たちとリアルタイムでコミュニケーションを取りながらお話していただきました。
●開催日時:
・5月29日(水)①9:10〜 /②9:50〜 /③10:30〜
・5月30日(木)④9:10〜 /⑤★9:50〜 /⑥10:30〜
※★は、2歳クラス対象の回
●参加園数:18園(2歳児クラス 2園、4・5歳児クラス 16園)
●園にお送りした食材
鯛の塩釜焼きセット
または
鯛の三枚おろし
(開催の様子)
事前に、各保育園には、橋本さんのお話を興味を持って聞くことが出来るように、橋本さんがどんなところで鯛を育てているのか、育てている様子などの資料をお送りしました。また、オンライン食育当日に答え合わせができるよう「鯛の身の色は何色かな?」などの園児に想像していただくワークシートを送り当日を迎えました。
オンライン食育当日は、橋本さんに船に乗って海上のいけすまで案内していただき、鯛が泳いでいる様子や餌を食べている様子、生きたまま専用のかごに入れ出荷しているところまで説明していただきました。また、鯛をお店で売られている形にどうしたらなるのかまるごと一匹捌いていただき、捌いている途中に鯛から血が出たり、心臓がドクドク動いている場面で「鯛は生きているんだよ」という言葉を聞いて、みんな真剣な表情で捌かれていく鯛をみていました。
オンライン食育後には、保育園様にお届けした鯛の塩釜焼きセットまたは3枚おろしセットをみんなで観察した後、調理をして美味しくいただきました。
(参加した園の子どもたちの反応)
・ほとんどの子どもが集中して参加できていた。
・本物の鯛を間近で見せてもらい、心臓がピクピク動くのを映像で見たり、うろこや内臓を実際に見て、大事に頂かないといけないねと、子ども達と確認することが出来た。
・昨年度の子どもと比較すると、今年度の子は魚がさばかれているシーンでは、「痛そうだね」「かわいそう」などの言葉が出てきており、お魚の気持ちを考えている様子があったので、素晴らしいと思いました。
・お魚が締められるところや内臓を見たときは悲しそうに感じたり、目を背ける子もいました。また、鯛が泳いでいる姿など、集中して映像に見入っていました。オンラインで自分達が画面に映りだされたり、交流できるのも楽しかったようです。
・塩分摂りすぎないようにしないといけないという声がすごくあがっていました。
・5歳児が集中して参加できた。オンライン後、園での鯛の塩釜焼をクッキング保育で行い、全員がすべて完食できていた。
・魚をさばく様子など、素直な感想(かわいそうなど)が出てきてましたが、捌いていくと、「あっ、お寿司屋さんでみたことある!」などの声が聞こえました。
・3,4,5歳児の子ども達と先生と一緒に集まってみんなで食べました。配膳する時には、「いいにおい」「最後まで置いとくわ」とワクワク。食べた時には、「おいし~!」と感動していました。いつもより、食が進んでいました。お家に帰ってからも、お家の人にお話ししたようです。
・それぞれの反応があり、すべての子どもが興味・関心を持たせようという考えはなく、興味をもつ子どもは、「釣りに行ったけど何も釣れなかった」等終わった後の会話に反応を示すことがあり、継続するきっかけにもなりました。
(オンライン食育後の子どもたちの変化)
・お昼に、鯛のあら汁を作って提供すると、食育を受けた子どもたちは「鯛たべたい」と話し、いつもより積極的に食べ進んでいたと報告が上がっています!
・図鑑等で鯛以外の魚にも興味を示す子が多くいた。
・命の大切さを学んでくれたように感じます。
・「橋本さんは?」と探しています。
・保護者への共有を率先して行う姿が見られました。
・食への意識が変わった。様々な興味が広がった。
・「いただきます」を心をこめて言えていました。塩釜焼きを食べる時に、手で「かわいい」や「いいね」のサインをしていました。
・魚が苦手だった子どもが食べられるようになっていました。
・「命を頂いている」「いただきます」の言葉は、常日頃から意識していますが、更に意識するようになりました。お魚に興味を持つようになりました。
・変化というより、魚への興味を持つきっかけになったようです。
(参加園の感想)
・今回も楽しく参加できました!ありがとうございました!また色んなオンライン食育ができるのを楽しみにしています!
・とても良かったです。
・とても良い刺激の機会をありがとうございました。
・今後も年齢に合わせて、様々な食育活動に使用していきたいと思う。
・子どもたちはとても喜んで当日をむかえました。なかなか行けない所を見ることができるのは、とても魅力的です。準備など大変だとは思いますが、他にも色々なオンライン食育をお願いします。
・とても良い機会を頂きまして、ありがとうございました。ZOOMでの参加でしたが、橋本さんとお姉さんのやり取りがスムーズで分かりやすかったのと、事前のアクションの練習のおかげで、聞いてるだけではなく、参加したという気持ちになり、楽しめました。ありがとうございました。
・これだけの企画は保育園だけではできません。内容も現役の漁師さんならではで、「はしもとさん」のお話しには深く感銘をうけました。日々、自然を相手にお仕事をされて、自然への感謝の心のこもった言葉が「いただきます」に込められているように感じました。これから本園の園児たちに「自然と人間」そして「感謝」を伝えるよう今回の機会を無駄にしないようにします。ありがとうございました。
・とても良い体験をすることができました。ありがとうございます。はしもとさんの鯛をみんな楽しみにしていたので感激だったようです。
(オンライン食育とは?)
「baby's fun!」のオンライン食育は、普段園児がなかなか行くことのできない日本全国の生産者さんとオンラインで交流をしながら、食材の生産過程を映像で見たり、実際に園で食することで子どもたちの食への興味関心を引き出し「食べることは楽しい!」を目的としたオンライン食育になります。
次回は、岩手県下閉伊群で牛乳を生産している「なかほら牧場の牛乳」を開催予定です。