新潟県のお米農家さんと保育園の園児をオンラインでつなぎ、命をいただく大切さを学ぶオンライン食育を開催しました

10月18日(水)、19日(木)に~第3回オンライン食育イベント「竹内さんのお米」~を開催しました。
新潟県新潟市でお米を作っている竹内さんと18園の園児たちをオンラインで繋ぎ、竹内さんからお米がどうやって作られるか、田植えや稲刈りの様子を園児たちにリアルタイムでコミュニケーションを取りながらお話していただきました。
●開催日時:
・10月18日(水) ①9:10〜 /②9:50〜 /③10:30〜
・10月19日(木) ④9:10〜 /⑤★9:50〜 /⑥10:30〜
※★は、2歳クラス対象の回
●参加園数:18園
●参加人数:545人
●園にお送りした食材
新潟県産コシヒカリ 新米 5kg
玄米 2合
稲穂 10本程度
(開催の様子)
事前に、各保育園には、竹内さんのお話を興味を持って聞くことが出来るように、竹内さんがどんなところでお米を育てているのか田んぼの様子や田んぼにいる生き物、お米をを立てる上で使う機械についての資料をお送りしました。また、オンライン食育当日に答え合わせができるよう「お茶碗1杯の中に何粒のお米がある?」などの園児に想像していただくワークシートを送り当日を迎えました。
(竹内さんからお話いただいた内容)
お米は乾いている土ではなく、水が張っている「田んぼ」という場所で育っています。現在は、機械で田植えを行なっていますが、昔は手作業で田植えをしていました。竹内さんに手で上手に植える方法を教えていただき、実際に田植えをしている姿を見せてもらいました。腰をかがめながら1つずつ丁寧に苗を植えていきます。田植えが終わったら、毎日水をあげて、苗がどんどん大きくなり、8月上旬頃からお米に花が咲きます。子ども達には事前にお米の花の色は何色かな?と竹内さんから宿題をいただいていました。お米の花は「白色」をしています。稲穂に白い粒々したものがついていて、みんなが想像しているお花じゃなかったと驚いた様子でした!稲穂の中でお米がどんどんおおきくなり、9月中旬には稲刈りが始まります。稲刈りした後、お米は乾燥させるので、いい天気の日に稲刈りを行います。稲穂が黄金色になって、コンバインで次々と稲刈りが行われる様子に子ども達は見入っていました。
オンライン食育後には、保育園様にお届けした新米のコシヒカリをみんなで観察した後、調理をし美味しくいただきました。
(参加した園の子どもたちの反応)
・興味を持って参加していた
・事前に教材を送って頂いたこともあり、とても楽しみに当日を迎えることが出来ました。
・ZOOMを保育に取り入れたのが初めてだったので新鮮でした。集中が切れてしまう場面もあったが楽しんで参加していた。
・自園の園児は集中力が続かない様子も見られ、「はーい」のポーズを忘れるくらい発言に夢中になってしまったが、
興味津々で田んぼの映像や話を聞こうとしていた。竹内さんのお米を食べるのは先の予定だが、その日の給食は残食が少なかった。
・米について興味を持った様子でした。「田んぼ」の実際を見てみたいとの声もありました。
・2週間前から毎日少しずつお米について話をしてきたので、興味を持って参加できました。
「竹内さんだ!」「テレビで見たことある!」「コンバイン!」など画像を見て声を上げていました。
・オンライン食育2回目の参加でしたので慣れた様子でした!お家でも竹内さんに会った事等話す子もいて、
それぞれに楽しんでいたのがわかります!
・興味がある内容で楽しく参加していた。
・話しだけでなく映像もありわかりやすかった
・事前資料をいただいた時から、竹内すぐるさんとゆうこさんとあえるのかな?ゆうこさんかわいいね!等大好きなお米を育ててくださっている竹内さんに会えたことを喜んでいました。
・お米ができるまでの工程がこんなに大変だとは思わなかったとの声が多かった。
(オンライン食育後の子どもたちの変化)
・お米だね。白くするんだよね〜。ご飯になるね。という声が聞かれます。
・その日の給食で竹内さんのお米を味わいました。通常は地元のお米を提供していますが、
お米の違いを感じながら味わう姿も見られました。オンラインの中でも出た「甘い」と感想を言う園児もいました。
・食材の生産地に興味をもつようになっていた。
・今年度園でバケツ稲に挑戦していて、来月実際にもみすりや精米をやるにあたり今回学んだ名前を復唱したり、
白米にするのは難しそうなので竹内さんおすすめの7分づきにしてみる!と意気込んでいた。
・給食のご飯を見ると、「竹内さんのお米かな?」「おにぎり食べたい」と、思い出して嬉しそうに話す姿がありました。
米に興味をもつようになりました。
・お家の人にオンラインで見たことを話したり、お家で食べているお米の銘柄を聞いたりしていました。
「また見たい。」「次は何?」と、興味が深まっています。
・柔らかいお米の前は固いという知識を得ました!
・日々の給食を楽しみにする姿が増えた。
・お米に興味を持った。保育園の隣の稲刈りの様子を見てオンラインで見て知った機械の話を子ども同士でしていた。
ご飯を残す子が減った。
・作ってくれている人がいる、ということを知れたのでいい経験になった。
もう少し大きく成長したら食べ物の大切さを学んでくれると思います。
今は食べることが楽しいと感じてもらえることが大切な時期なので、今回の経験が今後つながってくれることと思います。
・よく食べる子たちですが、更に食べるようになった。
(開催園の感想)
・洗米・炊飯を体験する事ができ、良い経験でした。炊飯を待つ間、外に遊びに行こう。と誘った時に
「行かない!」「ご飯待ってる。」と炊飯器の前を動かない子もいました。
自分で握ったおにぎりは最高の味だったようで、とても良い顔で食べていました。
・田植えから稲刈りまでの流れを動画で見せてもらうことが出来て、園児もとても興味津々でした。
・竹内さんと直接お話する機会がとても新鮮でした。
・遠く離れた農家さんや他園の園児と交流できたことは、とても有意義な時間がもてました。
・直接生産者の話を聞くことができ、子どもたちにとって良い経験となった。
・普段観察できない稲穂、玄米などに触れることができた。
・田んぼや稲を見たことがない子どもも多く、竹内さんにお会いするのをとても楽しみにしていました。
事前にいただいた宿題や資料を見て考えたり、いつものご飯に関心を持つきっかけになったと思います。
・園外活動が難しい2歳児にとってオンライン食育はとてもありがたい企画です!
・園でバケツ稲を育てていたこともあり、興味を持って参加する様子があった。
・ほぼ毎日食べる身近な食材だったためとても良かった
・園内での食育活動は行っているもののマンネリ化も見られていたので、外部の方のお話を聞けたり、
都会に住んでいる子どもたちなのでススキと稲穂の違いが分からなかったのでとても貴重な時間でした。
・沖縄においてお米の栽培はほとんどなく、初めての視聴で子どもたちも大喜びでした。
(オンライン食育とは?)
「baby's fun!」のオンライン食育は、普段園児がなかなか行くことのできない日本全国の生産者さんとオンラインで交流をしながら、食材の生産過程を映像で見たり、実際に園で食することで子どもたちの食への興味関心を引き出し「食べることは楽しい!」を目的としたオンライン食育になります。
次回は、長野県長野市でりんごを育てている「北澤さんのりんご」を開催予定です。